関係者各位 年末年始の初詣等参拝における感染防止の徹底のご協力のお願い

令和2(2020)年12月18日

教派神道連合会 御中
公益財団法人 全日本仏教会 御中
日本キリスト教連合会 御中
宗教法人 神社本庁 御中
公益財団法人 新日本宗教団体連合会 御中
全国の宗教法人等 各位

公益財団法人 日本宗教連盟

理事長 戸松義晴

 

【 年末年始の初詣等参拝における感染防止の徹底のご協力のお願い 】

 

令和2年12月に入り、新型コロナウイルスの感染者が全国規模で爆発的に増加しております。

すでに、多数の地域で医療体制のひっ迫が報道されておりますとおり、これ以上の感染拡大は、医療従事者や高齢者施設従事者、エッセンシャルワーカーの皆様の心と体への負担を増すばかりです。このまま感染者が増加を続けると、医療崩壊をきたし、いま受けるべき医療さえ受けられない方々、医療の受診控えをする方々が、健康を害する命にかかる危険な状態となります。

一方で、令和2年4月に行われた「緊急事態宣言」では、社会活動や経済活動が停滞し、企業の倒産や失業で、収入がなくなってしまった方々が多数おられます。それにより、経済的困難や精神的な苦痛による自死者も増加しています。

感染拡大を防止することと、経済活動の活性化のバランスはたいへん難しいことでありますが、一人ひとりの皆様の命を守るために、宗教界においても「感染しない、感染させない」ための努力と協力が必要であります。

すでに、各神社、寺院、教会、教会所では感染防止対策を行っていらっしゃると存じます。

引き続きご協力を賜りながら、年末年始にかけての初詣や帰省に伴う寺社仏閣・教会所への参拝・礼拝について、「参拝の時期を分散させる」呼びかけ、又は、「混雑状況をお知らせする工夫」、「マスクの着用、手指の消毒、咳エチケット、大声での会話を控える呼びかけ」等々のご配慮を賜りたく、重ねてご協力のほどお願い申し上げます。

 

<関東一都三県の宗教法人の皆様へ>

一部の報道等でご承知のことと存じますが、感染症拡大防止のために、東京、千葉、埼玉、神奈川の一都三県については、各知事から初詣による混雑を回避することを目的として、国土交通省、並びに、JR東日本や首都圏の私鉄各社、東京メトロなどの鉄道事業者に対し、大晦日から元旦にかけての終夜運転を中止するよう「要請」が行われております。 また、要請を受けた鉄道各社は、大晦日の終夜運転や初詣臨時列車等の取りやめを決定しております。(令和2年12月18日現在)

 

大晦日の鉄道終夜運転の中止については、東京都から日本宗教連盟理事長に対し電話で連絡がありました。

東京都によりますと、このたびの鉄道会社に対する「要請」は、12月以降の感染爆発ともいえる感染拡大がたいへん厳しい状況であるための措置であり、その旨、宗教法人の皆様にもご理解いただき、初詣等のご対応をお願いしたい、ということです。

以上のとおりご報告いたしますので、関係各位への周知方お願い申し上げます。

 

 

第5回宗教法人の公益性に関するセミナー コロナ禍における宗教活動を考える ―ウィズ・コロナの時代の宗教の在り方―

日本宗教連盟主催・第5回宗教法人の公益性に関するセミナー

コロナ禍における宗教活動を考える

―ウィズ・コロナの時代の宗教の在り方―

 

※お蔭をもちまして、本セミナーは盛会のうちに終了いたしました。多数のご参加を賜りありがとうございました

【要旨】

終息しない新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の災禍は、世界中で多数の被害者を出し、社会の混乱を招いております。私たちは、感染された方々のご回復と、亡くなられた方々への哀悼の祈りを捧げ、また、医療従事者やエッセンシャルワーカーの皆様が感染せずに任務を全うできますよう、心を合わせて祈念しております。

さて、本年3月頃から今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防策として、宗教法人では、法事や法要、礼拝、祭祀などの宗教活動を中止したり、最小限に縮小したりと本来の宗教活動を自粛してきました。緊急事態宣言下では、寺社仏閣ではやむを得ず自主的に閉門したり、参拝は自由に行えるが授与品の頒布や御祈願は中止したり、キリスト教の教会・伝道所では、極力、教会に集わない方法で礼拝を捧げることを講じるよう呼びかけ、オンラインによる礼拝や電話での交流など、配慮を行い、感染源とならないような細心の注意を払ってきました。

「新しい生活様式」による経済活動が再開されるなか、寺社仏閣・教会・伝道所でも檀信徒や信者、崇敬者、国内外から訪れる全ての皆様が、安心して参拝や参列、お祈りやお参りができるように各宗派でガイドラインを作成・公開する動きが広がってきています。また、それぞれの宗教施設で感染防止策を工夫し、「新しい生活様式」に配慮した宗教活動を再開しています。

このところ第3波ともいえる新型コロナウイルス感染拡大の傾向がみられていますが、新型コロナに加えて、秋から冬にかけて流行するインフルエンザにも備えたいこの時期に、感染症対策の専門家によるご講演をいただき、「感染しない、感染させない」ためにはどのようなことに気を付けるべきか、感染予防策や万が一の際の危機管理の徹底などを研究して、ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの時代の宗教のあり方を皆様で共有したいと存じます。

 

 

日 時  令和2年11月26日(木)18時~19時40分(全体で100分)

会 場  リモート講演会(Zoom ウェビナー)

日 程    18:00 ~ 開会

18:05 ~ 講演  講師 舘田一博・日本感染症学会理事長(50分)

(休憩10分)

19:05 ~ 質疑30分

19:40   閉会

参加者  参加費無料(定員200人)

宗教法人実務担当者向けの内容ですが、どなたでも参加できます。

参加申込 次のURLのフォームから直接申し込みをお願いいたします。

 

このウェビナーに事前登録する:

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_tq3ZkHGASiS5n0bSPWk8dw

 

第7回宗教法人の公益性に関するセミナー シリーズ「宗教×SDGs」第1回 宗教界で進める「こころのユニバーサルデザイン」

日本宗教連盟主催・第7回宗教法人の公益性に関するセミナー

シリーズ「宗教×SDGs」第1回

 宗教界で進める「こころのユニバーサルデザイン」

 

 

 

※本(令和2)年3月に開催を予定しておりましたこちらのセミナーは、コロナ禍に対応するため延期を続けておりました。開催日はまだ未定ですが、第7回宗教法人の公益性に関するセミナーとして、年度内の開催を目指し鋭意準備中でございます。追ってまたお知らせ申し上げます。

 

皆様は「ユニバーサルデザイン」についてご存知でしょうか?

多様な人々が社会に参加するうえでの障壁(バリア)をなくす「バリアフリー」は良く知られていますが、ユニバーサルデザインとは、年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などにかかわらず、誰にもでも優しく、わかりやすくて利用しやすい、建物や乗り物、案内表示、日常の器具や道具等々のデザインのことです。

一部の宗教施設では、手すりやスロープなどを設置してバリアフリー化を進めていますが、もともと文化財に指定されることが多い寺社仏閣、教会は、伝統的な石段や石畳などの景観を容易に変えることができないため、対応の難しさがうかがわれます。それでは、ユニバーサルデザインにかなっている、誰にでも開かれた宗教施設にすること、そして、誰もが宗教文化に触れて親しめることを実現するのは難しいことなのでしょうか。

近年、行政や企業では「心のユニバーサルデザイン」を推進しています。それは、施設の設備や表示などを改善するだけでユニバーサルデザインが達成されるものではないからです。「誰にでも優しい」「誰一人取り残さない」ことを目指すには、そこで働く人々や私たちが、多様な人々を思いやる心をもって誠実に対応することが必要なのです。

今回のシンポジウムでは、「バリアバリュー=障害を価値に変える」を提言し、多様な方々の視点に立ち行動する企業から講師をお招きして具体的なお話を伺います。日常の宗教活動のなかで私たちには何ができるのか、どのようなことを心がけるとよいのか、正しい関心と知識を持つことで、一人ひとりにできることを考えてゆきたいと存じます。

日 時    追ってお知らせいたします

会 場    浄土宗大本山 増上寺 光摂殿 【 東京都港区芝公園4-7-35 】

日 程    13:30~ 開会 (13:00受付開始)

13:40~ 宗教界に求められるユニバーサルデザインとは(60分)

講師 株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉 氏

休憩(10分)

14:50~ 実例紹介(20分) 築地本願寺副宗務長 東森尚人 氏

15:10~ <パネルディスカッション>こころのユニバーサルデザインを考える(80分)

パネリスト 垣内俊哉氏、

外務省SDGs担当者、ほか1名(交渉中)

[司会] 戸松義晴 日本宗教連盟幹事

16:40  閉会

参加者    参加費無料・先着順(定員150人) ※どなたでも参加できます。

参加申込  日本宗教連盟事務局に3月16日までにお申込ください。

日本宗教連盟事務局:〒105-0011東京都港区芝公園4-7-4 明照会館内

Tel:03-3432-2807/Fax:03-3432-2800/Eメールアドレス: こちらをクリック

  • Eメールでお申し込みの場合は、件名に「第6回公益性セミナー申込み」と明記。

交通案内

電車をご利用の場合

  • JR線・東京モノレール 浜松町駅から徒歩10分
  • 都営地下鉄三田線 御成門駅から徒歩3分、芝公園から徒歩3分
  • 都営地下鉄浅草線・大江戸線 大門駅から徒歩5分
  • 都営地下鉄浅草線 大門駅から徒歩5分
  • 都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅から徒歩7分
  • 東京メトロ日比谷線 神谷町駅から徒歩10分

  • 会場:光摂殿(こうしょうでん)1階 講堂(大殿左側の建物)

浄土宗大本山 増上寺 https://www.zojoji.or.jp/

シリーズ「宗教×SDGs(エス ディー ジーズ)」

国連が2030年までの達成を呼びかけている「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」は17のゴールのもと、169のターゲット、232の指標から構成されています。それらは、多様性と包摂性のある社会の実現、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)社会を目指し、各国政府や市民社会、民間セクターを含む様々な主体が連携して取り組むことが求められています。

いま流行りのSDGsといわれても、よくわからない・・・と皆さん思われるのではないでしょうか。実は、SDGsに掲げられている目標には、日本人にはなじみやすいものがあると言われています。なかでも、古来、宗教や宗教文化に根差した活動には、自然との共生や、人々に寄り添う救済活動、地域社会への貢献などがあります。これらの活動はSDGsの目指す方向性に添うものであるといえます。

シリーズ「宗教×SDGs」では、宗教文化や宗教に根差した活動の観点から、SDGsを親しみやすく読み解いて参りたいと存じます。

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