令和6年度 年頭所感
謹んでごあいさつ申し上げます。平素より日本宗教連盟の諸活動にご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。
さて、令和六年能登半島地震、並びに豪雨災害等により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、犠牲となられた方々に衷心より哀悼の意を捧げます。そして、いまなお深い悲しみや困難を乗り越えて懸命に努力している方々の心に寄り添い、一日も早く平穏な日常が取り戻せるよう祈念を続けてまいります。
本年は阪神淡路大震災から30年、さらに終戦80年という節目を迎えました。先の大戦における犠牲者をはじめ、復旧、復興に身命を賭して力を尽くしてくださった多くの方々のおかげにより、現在私たちが享受している「いのち」と生活があります。あらためて数多の犠牲者を偲び、報恩と感謝を捧げる一年にさせていただきます。
一方、人工知能(AI)など、科学技術の急速な進展により、私たちの生活様式は大きな変化を続けています。また、緊張状態が続く国際情勢、気候変動への対応も地球規模での重要な課題です。このような中で、宗教や信仰がどのような役割を果たしていけるのか、その根本的な問いも投げかけられています。
このような時世を踏まえて、本年も信教の自由の尊重と擁護、宗教文化の振興を目的とした諸活動を進め、加盟の各団体ひいては各宗教法人の適正な管理運営等を推進して、相互啓発に努めてまいります。
公益財団法人日本宗教連盟
令和6年度理事長 石倉寿一