日本宗教連盟創立80周年記念式典 理事長挨拶(令和7年度 年頭所感)
本日は、文部科学大臣 松本洋平様をはじめ、ご来賓、関係各位には、公私ともにお忙しいなか、日本宗教連盟 創立80周年記念式典にご参列を賜り、まことに有難うございます。併せて、皆さまには、日頃より当連盟の諸活動に格別のお力添えを賜っておりますこと、ありがたく厚くお礼申しあげます。
日本宗教連盟は、昭和21(1946)年6月2日に創立されました。爾来、信教の自由の尊重と擁護および政教分離の原則のもとに、宗教文化の振興を図り、道義に基づく豊かな社会の形成に寄与し、もって世界平和の確立に貢献することを目的として活動して参りました。
皆様にはご高承のとおり、当連盟は、教派神道連合会、全日本仏教会、日本キリスト教連合会、神社本庁、新日本宗教団体連合会の五つの団体の相互の協調によって事業を行う、わが国宗教界を代表する連合体であります。これは、世界でも類がない平和の象徴といえるのではないでしょうか。悲しいことに、世界では宗教の違いが争いの根本要因となってきた歴史は否めません。しかし、さまざまな宗教各派が、それぞれの教えを守りつつ、互いに尊重し、話し合い、協力しあえるということを、当連盟は実践してまいりました。
現代社会は、少子化、超高齢化による問題に直面しています。また、大規模災害が地域コミュニティや社寺教会に与える影響は非常に大きい。私は能登半島の寺院住職を務めた経験から、災害がきっかけとなり過疎化が進み、社寺教会等の信仰に基づく共同体の存続が危ぶまれる、または、社寺教会が活動できない状態に陥ることが、現に起きつつあると感じています。
80周年の節目の歳にあたり、当連盟はこれらの問題に注力しつつ思いを新たに、常に将来展望と課題を持って事業を展開して参りたいと存じます。
つきましては、本日この場にご参集の皆さまには、忌憚のないご意見をお寄せいただきつつ、今後の当連盟の事業活動に、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、式典挨拶とさせていただきます。
令和8(2026)年6月22日
公益財団法人 日本宗教連盟
令和7年度理事長 日谷照應