「宗教界で進める『こころのユニバーサルデザイン』セミナー延期のお知らせ

「宗教界で進める『こころのユニバーサルデザイン』セミナー延期のお知らせ

 

 このたびの新型コロナウイルスに罹患された皆様と、感染拡大により生活に影響を受けられた皆様、並びに、医療機関等で昼夜も問わずご対応なさっておられる皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

 

さて、2月26日現在の、新型コロナウイルスの感染の状況、並びに、今後の感染拡大を憂慮して、日本宗教連盟では、ご参加の皆様の生命にかかわるリスクであると判断いたし、本セミナーの「開催延期」を決定いたしました。

2月26日付け安倍総理大臣からは、「政府といたしましては、この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請することといたします」というメッセージが公表されております。

当連盟では、その要請と、ご参加の皆様の感染のリスクを考慮し、第5回宗教の公益性に関するセミナー「宗教界で進める『こころのユニバーサルデザイン』」開催を延期する決断を致した次第です。

 

セミナーにご参加を希望されていた皆様、また、ご参加をご検討いただいておられました皆様には、延期についてご理解くださいますようお願い申し上げます。

開催時期につきましては、引き続き状況を見ながら調整をいたしたく存じます。開催決定の際には、改めてホームページ等でご案内いたします。

 

令和2(2020)年2月26日

公益財団法人 日本宗教連盟

 

第4回宗教の公益性に関するセミナー【要旨】

第4回宗教の公益性に関するセミナー

「持続可能な開発目標『SDGs』入門講座―社会と共に歩む宗教者であるために―」

要旨

 

 

平成31年3月28日、明照会館(東京都港区)において、外務省国際協力局地球規模課題総括課の甲木浩太郎課長を招請し、持続可能な開発目標「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」入門講座を開催。35人が参加して基礎と概要を学んだ。

 

SDGsについて

持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」は、2015年9月の国連サミットで全会一致で採択。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする、先進国を含めた全ての国が目指す17の目標。その下に、169のターゲット、232の指標が決められている。

特徴は次の五つ。①普遍性(先進国を含め、全ての国が行動)②包摂性(人間の安全保障の理念を反映し「誰一人取り残さない」)③参画性(全てのステークホルダーが役割を)④統合性(社会・経済・環境に統合的に取り組む)⑤透明性(定期的にフォローアップ)

 

日本政府の取り組み

日本政府は2016年以降、内閣総理大臣を本部長とした関係省庁によるSDGs推進本部を立ち上げ、人間の安全保障の理念に基づいて、国内での取り組みを行うと同時に、世界における国づくりや人づくりの支援を打ち出している。日本国内では、①中小企業とSDGs「Society5.0」、②地方創成とSDGs、そして、③次世代と女性のエンパワーメントの推進を三つの柱として施策を進めている。

またSDGs推進本部では「ジャパンSDGsアワード」を開催して、各種団体の活動と積極的な取り組みを表彰している。

 

持続可能な社会とは

近年日本では、環境、社会、企業統治に配慮している企業を重視・選別して行う投資(ESG投資)が盛んになり、それによってSDGsの取り組みが大企業や経済界で促進され、日本社会でもSDGsが知られるようになった。事実、日本企業には千年以上続くものがあり、中小企業も含む、百年以上続いている企業数は世界最多である。これは、日本の企業風土が近江商人の「三方よし」を例として持続可能な経営をしてきたことを示している。

また、日本人の生活に注目すると、生活に向き合う姿勢は、まさにSDGsそのものである。更に、宗教について言えば、自然との共生や誰ひとり取り残さないという思想、災害支援に見られる強固なネットワークの構築なども、SDGsに沿っているといえる。

SDGsは、各国政府や市民社会、民間セクターを含む様々な主体が連携して取り組むこと、そして、実際に「行動すること」が求められている。これからの宗教界の「行動」が期待される。

 

○甲木氏の講義を受け、聞き手の戸松義晴幹事は、これまでも宗教界では、鎮守の杜を守り育てる環境保護活動をはじめとして、災害時支援や子ども食堂などの「誰ひとり取り残さない」様々な社会貢献活動を行ってきたことを紹介し、宗教界の日々の活動が良い意味でSDGsに位置付けられた、国際社会における宗教界の「行動」が今後も重要となる、と述べた。

 

 

公益財団法人日本宗教連盟

「第4回宗教の公益性に関するセミナー」要旨  (文責事務局)

平成31年3月28日・会場 明照会館

※無断複写等はご遠慮ください。本文引用の場合は出典を明記してください。

 

[ 参照 ]

SDGsロゴは国際連合広報センターホームページを参照

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

 

外務省国際協力局地球規模課題総括課からのご案内

「外務省×SDGs」ツイッターにて、SDGsに関連する話題を硬軟織り交ぜつつ日々発信している。

https://twitter.com/SDGs_MOFA_JAPAN

 

日本宗教連盟主催・第4回宗教法人の公益性に関するセミナー 持続可能な開発目標「SDGs」入門講座

日本宗教連盟主催・第4回宗教法人の公益性に関するセミナー

持続可能な開発目標「SDGs」入門講座

―社会と共に歩む宗教者であるために―

<併催:米国信教の自由に関する大臣会議出張報告>

※お蔭をもちまして、本セミナーは盛会のうちに終了いたしました
 ご参加を賜りありがとうございました。

【セミナー:SDGs入門講座・要旨】

私たちの平和を希求する思いや祈りとは裏腹に、世界の各地では今なお様々な要因による紛争が絶えないばかりか、核兵器の問題やエネルギー問題、環境問題、食糧問題、貧困問題などが山積しております。

国連が2030年までの達成を呼びかけている「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」は17のゴールのもと、169のターゲット、232の指標から構成されています。それらは、多様性と包摂性のある社会の実現、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)社会を目指し、各国政府や市民社会、民間セクターを含む様々な主体が連携して取り組むことが求められています。

宗教界では、これまでも様々な取り組みをしてまいりました。環境保全の一例として、「鎮守の杜」を守り育てることで豊かな大地をつくり、その恵は川を通じて海を育てるという取り組み。あるいは、東日本大震災を契機として、一人ひとりが節電に心がけ環境に優しいエネルギー資源の利用を推進する取り組みなど。近年では、お寺の法要のお供物を必要な方々におすそ分けする「おてらおやつクラブ」の活動や、性的少数者(いわゆるLGBT)の方々に対する配慮など、貧困やジェンダーに関する問題への取り組みも始まっています。これらはSDGsの目指す方向性に添うものともいえます。

このたびのセミナーでは、SDGsの入門講座として基礎・概要を学びます。国際社会でどのような活動が求められているのか、私たちには何ができるのか、SDGsを「自分の事」として捉えて行動する一歩を踏み出すために、皆様と考えてゆきたいと存じます。

 

【併催:米国信教の自由に関する大臣会議出張報告について】

昨年、駐日米国大使館を通して、米国国務省から日本宗教連盟役員へ、同省主催の国際会議「2018 Ministerial to Advance Religious Freedom」への参加の招請がありました。平成30年7月24日と25日に開催された同会議と関連イベントには、米国国務省が世界各国のNPO団体等にも参加を呼びかけており多数が参加するなか、一部地域における信教の自由に関する厳しい現状が報告されました。日本宗教連盟では、同会議に幹事を派遣しましたので、その報告をいたします。

日 時    平成31年3月28日(木) 17時~19時

会 場    明照会館4階 第一会議室

      東京都港区芝公園4-7-4

日 程    17:00~ 開会 (16:30受付開始)

          17:05~ 併催:米国国務省の信教の自由に関する大臣会議 参加報告(20分休憩10分)

                     報告者 戸松義晴・日本宗教連盟幹事

          17:35~ セミナー:持続可能な開発目標「SDGs」入門講座(60分)

                     甲木浩太郎・外務省国際協力局地球規模課題総括課長

          18:35~ 講師への質問(聞き手:戸松義晴幹事)(20分)

          19:00  閉会

参加者    参加費無料・先着順(定員40人) ※どなたでも参加できます。

参加申込  日本宗教連盟事務局に3月26日までにお申込ください。

日本宗教連盟事務局:〒105-0011東京都港区芝公園4-7-4 明照会館内

Tel:03-3432-2807/Fax:03-3432-2800/Eメールはこちらをクリック

※Eメールでお申し込みの場合は、件名に「第4回公益性セミナー申込み」と明記してください。

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